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クリニックの集客方法!新患を増やすには?広告規制を守りながら成果を出す施策

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クリニックを開業したものの思うように患者様が集まらない、あるいは
競合が増えて新患が減ってしまったとお悩みの院長先生は多いのでは
ないでしょうか。医療機関であっても、待っているだけで患者様が
来院される時代は過ぎ去りました。

この記事では、医療広告ガイドラインを遵守しつつ、地域の方々に
選ばれるクリニックになるための具体的な集客施策を解説します。
読み終える頃には、自院に足りない施策が明確になり、明日からの
行動計画が立てられるようになります。

 

クリニックの集客がうまくいかない原因とは?

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多くのクリニックが抱える集客の悩みには、共通するいくつかの原因が
存在します。まずは自院の状況を客観的に見つめ直し、どこに
ボトルネックがあるのかを確認しましょう。

 

競合との差別化が不明確である

患者様がクリニックを選ぶ際、数ある選択肢の中から「なぜその
クリニックに行くべきか」という理由が必要です。

「近所にあるから」という理由は強力ですが、それだけでは競合が
近くにできた瞬間に患者様を奪われてしまいます。自院の強みや特徴が、
患者様に伝わる言葉で表現されているかを確認してください。

例えば、「丁寧な診療」という抽象的な言葉よりも、「平日20時まで
診療」「女性医師が在籍」「WEB予約完結」といった具体的なメリットの
方が、患者様の選ぶ理由になります。

 

ターゲット層と媒体がミスマッチしている

自院が来てほしい患者層と、情報発信に使っている媒体が合っていない
ケースも散見されます。高齢の患者様が多い診療科であるにも
かかわらず、Instagramの更新にばかり力を入れていても効果は
限定的です。

逆に、美容皮膚科や小児科など若い世代や現役世代がターゲットで
あれば、紙媒体よりもスマホで見られるWeb媒体への注力が不可欠と
なります。診療科や地域性、ターゲットの年齢層に合わせた媒体選びが
できているかを再考しましょう。

 

医療広告ガイドラインを過度に恐れている

医療機関の広告には厳しい規制がありますが、それを恐れるあまり、
本来伝えるべき情報まで発信を控えてしまっているケースが
あります。虚偽や誇大広告は論外ですが、患者様が受診判断に必要な
情報を適切に届けることは、むしろ医療機関の責務とも言えます。

正しい知識を持ち、ガイドラインの範囲内で最大限の魅力を伝える工夫が
必要です。規制を正しく理解することは、攻めの集客を行うための
防御壁となります。

【関連記事】開業コンセプトと経営理念の明確化

 

今すぐ取り組むべきWeb集客(オンライン施策)は?

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現代において、クリニックを探す患者様のほとんどはスマートフォンを
使用します。ここでは、優先的に取り組むべきWeb施策について
解説します。

 

ホームページをスマホ対応させる

ホームページはクリニックの「顔」であり、24時間働く受付スタッフの
ような存在です。ここで重要なのは、PCでの見た目よりも
スマートフォンでの見やすさを最優先することです。

患者様は移動中や仕事の合間にスマホで検索し、その場で予約や電話を
かけたいと考えています。文字が小さくて読みにくい、予約ボタンが
どこにあるかわからないといったユーザビリティの低さは、そのまま
離脱につながります。

まずはご自身のスマホで自院のサイトを開き、親指一本で迷わず予約まで
たどり着けるかを確認してください。

 

MEO対策でGoogleマップの上位を狙う

「地域名 + 診療科(例:新宿 内科)」で検索した際に、Googleマップと
ともにクリニック情報が表示される枠組みをMEO(Map Engine
Optimization)と呼びます。

これは今、最も費用対効果が高いと言われている施策です。なぜなら、
検索ユーザーは「今すぐ行ける近くの病院」を探している可能性が高く、
来院に直結しやすいからです。

Googleビジネスプロフィールに登録し、正確な診療時間や写真を掲載する
ことは必須です。また、実際に来院された患者様に口コミをお願いし、
丁寧な返信を行うことで信頼度が高まり、表示順位の向上も期待できます。

 

ポータルサイトへの登録を検討する

「EPARK」や「病院なび」などの医療系ポータルサイトは、ドメイン
パワーが強く検索上位に表示されやすい特徴があります。これらの
サイトに登録しておくことで、自院のホームページがまだ検索上位に
上がっていない段階でも、患者様の目に触れる機会を増やせます。

無料プランと有料プランがありますが、まずは無料または安価なプランで
登録し、露出経路を確保することをおすすめします。ただし、ポータル
サイト経由の予約には手数料がかかる場合もあるため、費用対効果の
確認は欠かせません。

 

Web広告で顕在層にアプローチする

短期間で確実に新患を増やしたい場合は、リスティング広告(検索連動型
広告)が有効です。これは、特定のキーワードで検索したユーザーに
対して、検索結果の上部に広告を表示させる仕組みです。「頭痛 外来」
「日曜診療 小児科」など、具体的な悩みやニーズを持って検索している
「今すぐ客」にピンポイントで訴求できます。

予算の上限を設定できるため、少額から始めて反応を見ながら調整する
ことが可能です。開業直後で認知度が低い時期には、特に強力な武器と
なります。

 

SNSで親近感と認知を広げる

InstagramやLINEなどのSNSは、地域の方々との接点を持ち、
クリニックの雰囲気を伝えるのに適しています。

特に美容クリニックや歯科、小児科など、視覚的な情報や継続的な
コミュニケーションが重要な診療科と相性が良いです。院内の様子や
スタッフの人柄、季節ごとの健康情報などを発信することで、患者様に
「相談しやすそうな先生だな」という親近感を抱いてもらえます。
すぐに来院につながらなくても、いざという時の第一想起を獲得する
ためのブランディングツールとして活用しましょう。

【関連記事】ホームページ戦略について

 

地域に根ざすためのアナログ集客(オフライン施策)は?

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Web集客が主流になったとはいえ、クリニックは地域密着型のビジネス
です。商圏内の住民に直接アプローチするオフライン施策も、依然として
高い効果を発揮します。

施策名 主なターゲット層 特徴
看板広告 地域住民全般 毎日の通行で認知を刷り込む
チラシ・ポスティング 高齢者・ファミリー層 保存性が高く、手元に情報が残る
院内掲示・カード 既存患者 再来院や紹介(口コミ)を促す

 

看板で通行人への認知を刷り込む

駅の看板や電柱広告、野立て看板は、通勤・通学でその道を通る人々の
記憶に無意識に刷り込まれる効果があります。「あそこにクリニックが
ある」と知ってもらうだけで、家族が体調を崩した際に思い出して
もらえる可能性が高まります。弊社では、ドラッグストア併設の物件も
取り扱っており、認知度の向上や集客面で高い効果が期待できる物件を
ご用意しています。

看板のデザインは、詳細な情報を詰め込むよりも、クリニック名と
診療科、そして「何が得意か」を一目で認識できるシンプルなものが
望ましいです。夜間でも目立つように照明を設置するなど、視認性を
高める工夫も大切です。

 

チラシで高齢者層にアプローチする

Webを使わない高齢者層や、地域の主婦層をターゲットにする場合、
新聞折込チラシやポスティングは非常に有効です。

特に開院時や内覧会の告知には爆発的な効果があります。チラシは手元に
残るため、冷蔵庫に貼っておいてもらえるようなデザインや、健康
カレンダーなどを掲載すると保存率が高まります。配布エリアを細かく
設定し、来院が見込める徒歩・自転車圏内に集中的に配布することで、
無駄なコストを抑えられます。

 

院内掲示で再来院や口コミを促す

新規集客だけでなく、一度来院された患者様にファンになってもらうことも
重要です。待合室やトイレなどに、自費診療の案内や季節のワクチン情報、
院長の挨拶などを掲示しましょう。近年ではデジタルサイネージなどを
活用するクリニックも増えています。患者様は待ち時間にそれらの情報を
目にしており、潜在的なニーズを掘り起こすきっかけになります。

また、紹介カードを設置し、家族や友人の紹介を促すのも効果的です。
既存患者様からの信頼に基づく紹介は、最も定着率の高い集客経路と
なります。

【関連記事】クリニック開業時の広告戦略について

 

医療広告ガイドラインを守るためのポイントは?

 

医療機関が広告を行う際、必ず遵守しなければならないのが医療法に
基づく「医療広告ガイドライン」です。違反すると行政処分の対象と
なるだけでなく、社会的信頼を失うリスクもあります。

参考:厚生労働省「医療法における病院等の広告規制について」

 

禁止されている表現を把握する

ガイドラインでは、患者様を誤認させたり、不当に誘引したりする表現が
厳しく禁止されています。

例えば、「日本一」「絶対治る」といった比較優良広告や誇大広告は
使えません。また、患者様の主観に基づく「体験談」を広告として掲載
することも、原則として禁止されています(HP上の口コミ掲載など)。
さらに、「今なら半額」といった品位を損なう内容や、費用を強調し
すぎる表現も避ける必要があります。

広告を作成する際は、これらのNGワードが含まれていないか、ダブル
チェックを行う体制を整えてください。

参考:医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する
広告等に関する指針(医療広告等ガイドライン)

 

限定解除の要件を理解する

一方で、ホームページなどは一定の要件を満たすことで、広告規制の
一部が解除される「限定解除」という特例があります。具体的には、
「患者様が自ら求めて情報を入手するものであること」「問い合わせ先が
明記されていること」「治療内容、費用、リスク・副作用などが
分かりやすく記載されていること」などの要件です。

これにより、自由診療の詳細な説明や、未承認医薬品を用いた治療の
紹介などが可能になります。限定解除を正しく理解し活用することで、
コンプライアンスを守りながらも十分な情報提供が可能になります。

参考:医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する
広告等に関する指針(医療広告等ガイドライン)

 

集客効果を最大化するための戦略はどう立てる?

 

闇雲に施策を打つだけでは、予算と時間が浪費されてしまいます。
効率よく患者様を集めるためには、戦略的なアプローチが必要です。

 

エリアマーケティングで商圏を分析する

クリニックの集客において、商圏の理解は全ての基本です。自院から
半径何メートル以内にどのくらいの人口があり、どのような年齢層が
住んでいるのかをデータで把握しましょう。

例えば、単身世帯が多いエリアなら平日夜間や土日の診療ニーズが高く、
ファミリー層が多いなら小児科や予防接種の需要が見込めます。
Googleマップや国勢調査のデータを活用し、自院の立地特性に合わせた
診療メニューや診療時間を設定することが、集客の第一歩です。

 

PDCAを回して費用対効果を高める

施策を実行した後は、必ず効果測定を行いましょう。ホームページの
アクセス解析はもちろん、問診票に「当院を何で知りましたか?」という
項目を設け、来院経路を記録することが重要です。

Web広告であれば、1人の新患を獲得するのにかかった費用(CPA)を
算出します。看板やチラシであれば、実施前後での来院数の変化を
確認します。効果が出ていない施策は勇気を持って中止し、効果の高い
施策に予算を集中させるサイクルを回し続けることが、経営安定への
近道です。

【関連記事】開設手続き

 

まとめ

 

この記事の要点をまとめます。

  • クリニック集客の基本は、スマホ対応HPとGoogleマップ(MEO)
    対策の徹底にある
  • 地域密着の医療機関として、看板やチラシなどのオフライン施策も
    Webと併用する
  • 医療広告ガイドラインを正しく理解し、PDCAを回して費用対効果を
    高め続ける

集客施策は一度やって終わりではなく、継続的に改善を積み重ねることが
大切です。まずは自院のホームページがスマホで見やすいか確認し、
Googleマップの情報を充実させることから始めてみてください。小さな
改善の積み重ねが、地域で最も信頼されるクリニックへの第一歩と
なります。

開業までのプロセス