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開業に役立つコラム

呼吸器科開業のポイントとは?資金の目安や成功する集患戦略を徹底解説

呼吸器科の開業を検討し、資金や集患に悩んでいる医師の方へ向けて解説します。本記事では、呼吸器科開業の将来性をふ
まえつつ、資金計画・設備投資の考え方、コンセプト設計、集患施策までを整理します。読み終わると、開業に向けた明確
な手順がわかり、迷わず準備を進められるようになります。

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呼吸器科を開業するメリットと将来性

呼吸器科の開業は、地域によっては呼吸器疾患の診療ニーズが見込まれ、経営の安定につながる可能性があります。超高齢
社会の進展により、慢性的な呼吸器疾患を抱える患者が増加しているためです。厚生労働省の令和5年患者調査によると、
慢性閉塞性肺疾患(COPD)の患者数は約38.2万人と報告されています。専門的な管理が必要な患者層を取り込むこ
とで、長期的に安定したクリニック運営が期待できます。

参考:厚生労働省「令和5年(2023)患者調査の概況(PDF)」

項目

項目 呼吸器科開業の主なメリット 期待される効果
専門性の発揮 一般内科では対応が難しい専門的治療の提供 地域内での差別化と信頼獲得
ストック型疾患の多さ 定期的な通院が必要な慢性疾患患者の診療 安定した再診率と収益基盤の構築
診療単価の傾向 専門的な検査や指導管理料の算定 専門的な検査や指導管理料を算定できる場面があり、
診療内容によっては単価向上につながる場合がある

 

専門性の高さを活かした安定した収益基盤

呼吸器科のクリニックは、専門性の高さを前面に打ち出すことで安定した収益基盤を構築しやすいと言えます。地域には風
邪や軽微な体調不良を診る一般内科は数多く存在しますが、呼吸器疾患に特化した専門医の数は限られています。そのため、
長引く咳や息切れに悩む患者が、より高度な診断と治療を求めて来院するケースが多くなります。さらに、呼気NO測定検査
や睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査など、専門的な医療機器を用いた検査を実施することで、一人あたりの診療単価が高
くなる傾向があります。単なる一時的な症状の緩和だけでなく、喘息治療管理料などの指導管理料を算定できる場面も多く、
継続的な診療を通じて経営的にも見通しが立てやすくなるでしょう。

 

喘息や慢性閉塞性肺疾患などストック型疾患の多さ

呼吸器科が扱う疾患の多くは、継続的な通院と治療が必要な「ストック型」の疾患であることが大きな特徴と言えます。気
管支喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)などは、一度診断されると長期間にわたって吸入薬の調整や肺機能のモニタリン
グが必要になります。これらの慢性疾患は、患者との長期的な信頼関係を築きやすく、定期的な受診によってクリニックの
経営を支える柱となります。また、睡眠時無呼吸症候群に対するCPAP療法は、継続的なフォローが必要な治療の一つで
す。診療報酬上は「在宅持続陽圧呼吸療法指導管理料」等に基づき指導管理が行われます。受診間隔は医療機関の運用や遠
隔モニタリングの活用状況によって変わる場合がありますが、継続的な管理が必要な点は共通しています。

 

呼吸器科開業に必要な資金の目安と内訳

呼吸器科の開業では、一般内科と比べて呼吸機能検査機器などの導入が必要になる場合があり、その分、初期の設備費用が
高くなることがあります。どの機器が必須かは診療コンセプト(専門特化か、一般内科併設か)によって変わるため、まず
は提供したい医療の範囲を明確にしたうえで設備投資の優先順位を整理しましょう

資金の分類 主な内容 金額の目安
設備資金 内装工事費
テナント保証金
看板・サイン工事など
3,000万円〜5,000万円
医療機器費用 X線装置
超音波診断装置
電子カルテ
呼気NO測定装置など
1,500万円〜3,000万円
運転資金 開業後半年〜1年間の人件費
家賃、広告宣伝費、諸経費
2,000万円〜3,000万円

 

一般内科と比較した際の初期設備費用の違い

呼吸器科の開業において、一般内科と大きく異なるのは初期の医療機器導入にかかる費用です。一般内科であれば、基本的な
診察道具と心電図、単純X線装置程度でスタートすることも可能ですが、呼吸器科では、診療内容によっては専門的な検査
機器の導入が必要になる場合があります。具体的には、肺機能検査に用いるスパイロメーターや、吐いた息に含まれる一酸
化窒素(NO)を測定する検査(呼気NO)に対応した機器などが挙げられます。さらに、CT装置を導入する場合は、診
療用放射線の防護に関する法令・指針に沿った対応(遮へい等)や設置スペースの確保が必要となるため、設備投資額が増
える可能性があります。自身の診療コンセプトに合わせて、どこまでの検査機器を導入するかを慎重に見極めることが重要
です。

【関連記事】資金調達|医院・クリニックの開業支援-スギ薬局グループDCPソリューション

 

運転資金の考え方と資金調達の基本

クリニックの開業直後は、患者数が安定するまで一定の期間を要するため、十分な運転資金を確保しておくことが経営安定
の鍵となります。一般的に、単月黒字化まで開業から半年〜1年程度かかることがあるため、資金繰りには余裕を持たせる
必要があります。運転資金の目安は一概にはいえませんが、例として内科では開業後の運転資金として「1,500万〜2,500
万円」程度を見込む考え方が示されています。資金調達にあたっては、自己資金のほか、日本政策金融公庫の「新規開業・
スタートアップ支援資金」等の制度融資や民間金融機関の融資を活用する方法があります。説得力のある事業計画書を作成
し、なぜその地域で呼吸器科が必要なのか、どのようにして患者を集めるのかを論理的に説明し、融資担当者の理解を得る
ことが大切です。

参考:新規開業・スタートアップ支援資金|日本政策金融公庫

 

成功するためのコンセプト策定と立地選び

呼吸器科クリニックの開業を成功させるためには、明確なコンセプトの策定とそれに合致した立地選びが重要です。ターゲ
ットとする患者層や提供する医療内容によって、求められる物件の条件が大きく異なるからです。開業前に自らの強みを整
理し、一貫性のある戦略を立てることが求められます。

 

一般内科併設型と呼吸器専門型の経営戦略

開業時のコンセプトは、大きく分けて「一般内科併設型」と「呼吸器専門型」の2つのパターンが存在します。一般内科を
併設するクリニックは、内科領域として高血圧・糖尿病などの慢性疾患や、かぜ症状などの急性症状を含む幅広い健康相談
に対応し、地域の医療機関の選択肢になり得ます。一方で呼吸器領域に注力するクリニックは、標榜可能な診療科名のルー
ルに沿って「呼吸器内科」等を掲げ、呼吸器疾患に関する専門的な診療・検査(必要に応じて画像検査等)を提供します。
ただし、CT等の設備の有無や診療範囲、また「広範囲から患者を集められる」「早期の集患が見込める」といった集患効
果は制度上一般化できる事実ではなく、個別の医療機関の体制・立地・地域の医療需要等によって異なります。どちらのス
タイルを選ぶかによって、必要な医療機器の選定やスタッフの採用方針も変わるため、自身の目指す医療像を明確にするこ
とが大切です。

 

感染症対策や大型医療機器の搬入を見据えた物件選び

呼吸器科クリニックの物件選びにおいては、一般的なクリニック以上に構造や動線に配慮する必要があります。近年は感染
症への関心が高まっており、発熱や咳の症状がある患者と、定期受診の患者の動線を分ける設計は、感染対策の観点から検
討されることが多いです。そのため、テナントの出入り口を2つ設けられる物件や、隔離用の待合室・診察室を確保できる
広さのある物件が理想的です。また、CT装置などの大型医療機器を導入する場合は、床の耐荷重や電気容量が十分である
か、搬入経路に問題がないかを事前に確認しておくことが重要です。立地の良さだけでなく、これらのハード面の条件を満
たしているかを、医療専門の設計士やコンサルタントを交えて慎重に検討することが望ましいと言えます。

物件紹介へのリンク

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呼吸器科の開業を成功に導く集患戦略

呼吸器科の専門性を活かした効果的な集患戦略を展開することが、早期の経営安定につながります。患者は長引く咳などの
特有の症状について、インターネットで専門医を検索して来院するケースが多いためです。オンラインとオフラインの両面
から、自院の強みを継続的に発信していくことが重要です。

 

公式ホームページでの専門性アピール

現代のクリニック経営において、公式ホームページは強力な集患ツールと言えます。特に呼吸器科の場合、「咳が止まらな
い」「息苦しい」といった具体的な症状で検索をする患者が多いため、症状や疾患ごとの詳しい解説ページを作成すること
が非常に効果的です。気管支喘息、COPD、睡眠時無呼吸症候群、禁煙外来など、対応できる領域についてわかりやすく
丁寧に記載し、専門医としての知見をアピールします。さらに、スマートフォンから簡単にアクセスできるWeb問診や時
間帯予約システムを導入することで、患者の利便性を高め、来院への心理的ハードルを下げることができます。ホームペー
ジの充実化は、自院 of 医療方針に共感する患者を集めるための重要な投資となります。これらの実現に向けて、弊社ではW
eb周りを専門に扱う部署もあり、一気通貫でご支援することも可能です。

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地域の小児科や他医療機関との診診連携

インターネットを活用した集患と並行して、地域の他の医療機関との連携(診診連携)を深めることも極めて重要です。呼
吸器科は、小児科や耳鼻咽喉科などから患者を紹介されるケースが少なくありません。例えば、小児喘息の患者が成長して
小児科の対象年齢を超えた際に、引き継ぎ先として選ばれる関係性を築いておくことが考えられます。そのためには、開業
前から近隣のクリニックへ丁寧に挨拶回りを行い、自院の設備や得意とする治療領域をしっかりと伝えておくことが効果的
です。開業後も、紹介を受けた患者の経過をこまめに報告するなど誠実な対応を積み重ねることで、地域の医療ネットワー
クの中で信頼される存在になれるでしょう。その結果、安定した患者紹介のルートを築くことが期待できます。

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まとめ

この記事の要点をまとめます。

  • 慢性疾患などのストック型疾患が多く経営が安定しやすい特徴がある
  • 初期設備や感染症対策が必要なため余裕を持った資金計画が重要となる
  • 一般内科併設か専門特化かというコンセプトを明確にし物件を選定する
  • Web集患と地域の他医療機関との連携を強化することが成功の鍵となる

今後の開業準備において、自らの強みを活かした独自のクリニックづくりを進めてみてください。呼吸器科の開業準備を進
める上で、理念・方針の策定から資金調達、設計・施工、人材採用まで、専任コンサルタントによるトータルサポートを提
供しているサービスがあります。開業後の経営支援や分院展開まで一気通貫でご支援いただけますので、ぜひ下記からご確
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