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クリニック開業における建築費は2013年以降20~30%程度上昇しており現在も下げ止まりの兆候はないのが現状です。一つは建築資材の高騰、もう一つは人件費の高騰といわれています。
また直近においては新型コロナウイルスの感染拡大の影響に伴い、部品の調達・供給網の混乱で住宅設備機器の供給が滞る、代替で対応といった事案が生じています。
景気・経済動向を十分汲みながら余裕を持った検討が重要と考えます。下記ポイントを参考にしてください。
【1.設計会社、設計士を選ぶ】
◎実績
設計は医療機関の科目、規模や医療内容によって全く異なります。 内科・消化器科であれば内視鏡検査の有無や下部、上部でも設計は異なり、眼科であれば白内障の日帰り手術を実施する場合と コンタクトメインにするのでは図面が大きく違ってきます。
よって、医療機関の設計実績が多い設計事務所を選定し、業界内の評判も考慮することが必要です。 数件程度では実績が多いとはいえないので、選定には十分に注意をしてください。
◎設計料および建築費
一般的な設計料は工事費の10%程度が目安とされており、テナントや戸建、建築工事費によっても異なってきます。
建築費はテナント内装工事坪単価60万(税別)、戸建坪単価 100万(税別)が1つの目安と言われておりますが、経済情勢、工期、引き渡しの状況や仕様によって異なりますので、しっかりとした打ち合わせが必要です。
夜間工事など工事時間の制限を受ける場合は、工期が長くなり費用が上がることもあります。
【2.完成イメージを考える】
・外装および内装は明るく清潔感がある。
・患者に安心感や落ち着いた雰囲気を与えられるような演出ができる。
・照明器具や家具・備品類のインテリアでも患者のアメニティーの向上を図る。
・患者やスタッフにとって安全で機能的な動線を確保する。
・機器のIT化に合わせたLAN配管・配線、仕様を整える。
【3.徹底事項】
・建築費、設計料は事業計画で決めた予算内でおさめること。(予算管理)
・スケジュール管理は徹底させること。(スケジュール管理)
・工事監理をチェックすること。(品質管理)
・保健所への建築前の事前確認や、有床の場合は申請時期の確認を行うこと。
適切な設計・施工こそが、来院患者や働くスタッフの不満を抱く可能性は低くなり、必然的に効果的な集患に繋がると考えます。
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